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Perfume 3rd ALBUM「凵iトライアングル)」レビュー

 ―この記事は09年7月7日にblogで書いたレビュー(http://blog.livedoor.jp/blueskyblue0000/archives/51893446.html)の増訂版です。

 

1.Take off
 いわゆるアルバムの世界への導入の役割を果たしている短いクリップ。最近のystkの流行り。『ランラン言ってる曲(のっち談)』。"8(eight)"からカウントダウンしているが、レコーディング時に「もっと低く歌って!」など中田さんから注文があったようです。小さいことですが、何かあ〜ちゃんの「four」の発音が間抜けなのは愛嬌ってことで。。(笑)

2.love the world
 Take offから間なしでイントロへ。この流れがスムーズでいいという人もいるが、僕はあまりそう思わない。Take offの雰囲気と結構違うから、少し違和感を感じます。でもこのクリアなサウンド、キャッチーな歌詞は単発でも威力十分。

3.Dream Fighter
 love the worldから、ここはスムーズな流れでDream Fighterのイントロへ。いやはや、この曲は何回聴いても元気付けられます。シングル曲が2曲並んでいるので、単発としての個性は光っていますが、アルバムとしての流れはどうでしょう…。

4.edge (-mix)
 言わずとしれたダンサブルな曲。イントロから曲入りまでの流れは、まさにystk節。いやはや脱帽ものです。。個人的な想像の話ですが、ystkがyoutubeやニコニコ動画にアップされている色んな自身の曲のMix作品に対抗して、Extended-MixをベースにさらにMixしたのではないかと思います。ystkの本気がここにある。でもギターが入った所あたりがざわつき過ぎて、いつもの「たくさん重なってるけどクリア」っていう”ystkらしさ”が影をひそめてしまった気がします。

5.NIGHT FLIGHT
 PinoのCM曲でなじみのある曲ですね〜。シンセの音といい、どこか80年代っぽい。それにしても、なんでいつもPerfumeのPinoのタイアップの曲はキャッチーで、すっと頭の中にメロディーが入ってくるんだろうな〜。最後のほうはystkタイムでお遊び満載です。

6.Kiss and Music
 ここまでの流れとはうって変わって、大人な曲。夜の高級ホテルでワイングラスを傾けるイメージでしょうか…。ざっくり分けると「Take me Take me」系。エフェクトは弱め。全体に中田先生が大好きなウイスパーボイスが被せられています。曲の長さとしては、2分強と短いほうですが、そのスローなテンポやイントロ等に使われているフレーズが印象を強めているので存在感のある仕上がりになっていると思う。BoAとかが歌ってもしっくりきそう。(笑

7.Zero Gravity
 Perfumeの夏曲が登場です。海の波の音ではじまって、風の吹き抜けるような爽やかなメロディーです。ちょっと小野リサのボサノバっぽい節回しがある気がするのは僕だけでしょうか…。全体的にあ〜ちゃんの声が強く入ってきています。ひょっとしたら、ここまで真ん中であ〜ちゃんの声が入ってくるのは初めてだと思うのですが…。

8.I still love U
 なんていうか、完全にJ-POPなんですが、誰も突っ込まないの?(笑 特にサビの部分はトミーフェブラリィっぽいです。のっちのエフェクト強め。初回限定版についているDVDには、この曲のPVが入っています。足つぼマッサージを後半使うという斬新な発想なんですが、実際表情しか映ってないからよくわかりません。^^;

9.The best thing
 言葉では表せませんが、すごいです。これライヴで使われたらアガるだろうな〜。90年代の小室テイストを感じさせますが、あくまで細部までystkらしさが詰まってます。。音楽は読むものではなく、聴くもの。そう!音楽を感じるんだ!!!(笑

10.Speed of Sound
 これが噂の「Speed of Sound」です。(笑 はっきり言ってインストです。ごちそうさまです。さすが、インスト出身の中田神ですわ。歌詞は一つ一つ独立した英単語のみ。でも、そこに並んでいる単語を見てみると、飛行機・空に関係したものが多いですね。そういや、1曲目のTake offといい、NIGHT FRIGHTといい、今回のアルバムの裏テーマは飛行機なんですかね。。
 youtubeのコメントでもありましたが、この曲、capsuleの「空飛ぶ都市計画」の続編のような雰囲気を持ってます。

11.ワンルーム・ディスコ
 ここで一気にワンルーム・ディスコ。この曲はイントロで全部持っていくのでこの位置なんでしょう。。

12.願い (Album-mix)
 ピアノとバイオリンといった有機音が加わって厚みが増した感じがします。でも、中田先生が武道館のライブに行って感動し、一夜漬けで作り上げたという物件ですから、ちょっとやっつけ仕事な気もしないでもないですが…。

 全体を通して聞いてみて、「これは新しいPerfumeに向かう途中の、いわゆる過渡期のアルバムだ」と感じました。ひとつひとつの曲を見てみると、音の雰囲気や方向性がばらばらでまとまりがありません。いろいろなことを試しているようにも思えます。新しいことにチャレンジすることは大切なことです。色々試していくその中から、いずれ新しいPerfumeの「形」が見えてくるのではないでしょうか。いつかその新しいPerfumeの「形」を見れる日が来るのが楽しみな、そんなアルバムだったように思います。

 (2009.10.05)